中国旅行は、行ってしまえば本当に楽しい国です。ご飯はおいしいし、街は便利だし、地下鉄も高鉄もきれいで快適。
ただ、「知らずに行くと確実に困ること」がいくつかあります。しかもそれは、ガイドブックにあまり大きく書かれていないような、生活の細かい部分だったりします。
私は中国・深圳に住んでいますが、日本から遊びに来た友人が現地で戸惑うポイントは、だいたい決まっています。今回はその中から、中国渡航前に絶対に知っておいた方がいいことを6つに絞ってご紹介します😊
| # | 知っておきたいこと | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| ① | 🌐 インターネットの規制 | LINEもGoogleもそのままでは使えない |
| ② | 💳 決済手段 | キャッシュレス社会。でも現金もゼロはNG |
| ③ | 🗣️ 言葉 | 日本語も英語も基本的に通じない |
| ④ | 🚻 トイレ事情 | トイレットペーパーは流せない |
| ⑤ | 🍜 飲食店のルール | ナプキン有料の店も。食器を洗う地域も |
| ⑥ | 🔌 電圧 | 日本100V/中国220V |
これは私の個人的な意見ではありますが、どれも「知っていれば防げた」という類のものばかりです。ひとつずつ見ていきましょう。
① 中国のインターネットは規制されている 🌐
まず1つ目、そしていちばん大事なのがこれです。
私たちが日常で使っている Google・LINE・Facebook・Instagram・YouTube といったサービスは、中国国内では使うことができません。
具体的にどうなるかというと、たとえば中国のホテルのWi-Fiに接続してLINEを開いてみると、何も表示されません。Facebookも、YouTubeも、Googleも同じです。「接続できない」「インターネットに接続されていません」という状態になります。
イメージしやすい言い方をすると、機内モードのままLINEやYouTubeを開いたときの、あの画面です。それがWi-Fiにつながっているのに起こります。
対策は4つ。自分に合うものを1つ選べばOK
中国でLINEやGoogleを使うには、規制の外側につながる通信手段を用意します。方法は大きく4つあり、このうちどれか1つを選べば大丈夫です。

| 方法 | 向いている人 | ポイント |
|---|---|---|
| 📶 香港SIM | 数日〜1ヶ月の短期旅行 | 日本で買って差し替えるだけ。安い |
| 📱 国際ローミング | 手間をかけたくない人 | 今のスマホのまま。プラン次第で追加料金なし |
| 🌏 中国対応eSIM | SIMを抜き差ししたくない人 | オンラインで購入・即開通。VPN内蔵型もある |
| 🛡️ VPN | 長期滞在/通信量が多い人 | データ量の上限を気にしなくていい |
順番に説明します。
📶 香港SIM
日本でドコモ・ソフトバンク・auなどのSIMカードを使っているのと同じように、中国渡航用に香港のSIMカードを事前に購入して差し替える方法です。香港は中国本土のネット規制の対象外なので、これだけで通常は使えないサービスが使えるようになります。
私がいつも使っているものは、12GB・30日間で1,800円くらいのタイプです。Amazonなどで買えます。費用を抑えたい短期旅行者には、これがいちばんコスパがいいと思います。
なお、SIMの抜き差しに抵抗がある方は、この後に紹介するeSIMという手もあります。
📱 国際ローミング(今のスマホのまま)
日本のキャリアの国際ローミングをそのまま使う方法です。SIMを差し替える必要も、アプリを入れる必要もありません。
ローミング中の通信は日本のキャリア側のネットワークを経由して外に出ていくため、中国のネット規制の影響を受けにくく、LINEやGoogleがそのまま使えるケースがほとんどです。
そして各社とも、海外データ通信が追加料金なしで使えるプランを用意しています。
- 🟥 ドコモ — 「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」なら、200以上の国・地域で最大30GB・15日まで海外データ通信が無料
- 🟢 ahamo — 91の国・地域で追加料金なしで海外データ通信が可能(利用開始から15日を超えると速度制限)
- 🟠 au — 対象プランで海外ローミングが15日間無料
- ⬜ ソフトバンク — 「海外あんしん定額」が15日間無料になるキャンペーンあり
- 🔴 楽天モバイル — 毎月2GBまで追加料金なしで107の国と地域で使える。超過後も1GB 500円でチャージ可能
短期の旅行で「LINEとGoogleマップと調べもの程度」であれば、楽天モバイルの2GB無料枠だけでも足りてしまうことは多いです。
⚠️ 料金プランや無料条件は各社ひんぱんに変わります。渡航前に必ず自分の契約プランの海外データ通信の条件を確認してください。 対象外のプランで何も考えずにローミングすると、1日あたり数千円かかることもあります💦
🌏 中国対応のeSIM
物理的なSIMカードを差し替えたくない方には、eSIMという選択肢もあります。オンラインで購入してQRコードを読み込むだけで開通できるので、SIMピンも郵送も不要です。
中国向けのeSIMには、Holafly(ホラフライ) のように香港などのAPN経由で接続する/VPN機能を内蔵しているタイプがあり、別途VPNを契約しなくてもGoogle・LINE・Instagramが使えることを明示しています。中国対応をうたうeSIMサービスはほかにも複数あるので、比較して選んでください。
たとえばこちら。Amazonで買って、その場でQRコードを読み込むだけで使えるタイプです。
Almond eSIM 中国本土 eSIM 7日間 10GB(香港・マカオ対応)
- 📶 7日間 10GB
- 🇨🇳 中国本土・香港・マカオ
- 🚫 ネット規制の対象外
- 📱 eSIM(5G/4G LTE)
中国のネット規制を受けない回線につながるタイプなので、VPNを別途契約しなくてもGoogle・LINE・YouTubeがそのまま使えます。物理SIMのように差し替える必要がなく、出発前の接続テスト用に日本国内で使える500MBのeSIMも付いています。
Amazonで見る →💡 eSIMは日本を出発する前にアクティベート(開通)まで済ませておくのが鉄則です。中国に着いてからだと、そもそもネットにつながらず設定できない——という詰み方をします。
🛡️ VPN
VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク) は、技術的な話を抜きにして簡単に言うと、中国のネット規制をかいくぐって、GoogleやYouTubeなどのサービスを使えるようにする仕組みです。無料のものも有料のものもあります。
「中国でYouTubeを何時間も見たい」といったように大容量の通信をしたい方や、長期滞在の方は、データ量の上限があるSIM・ローミングよりVPNの方が向いています。中国のWi-Fi(ホテル・カフェ)をそのまま活かせるのもVPNの強みです。
⚠️ どの方法も「絶対に使える」と保証されたものではありません。規制の状況は時期によって変わりますし、キャリアやサービス側の仕様変更もあります。メインの手段+バックアップを1つ用意しておくと安心です。
💡 VPNの仕組みや、中国で何が使えなくなるのかについては 【2026年最新】中国でLINE・Instagram・Googleを使う方法 — VPN設定完全ガイド で詳しく解説しています。
おまけ:地図アプリは「Googleマップ以外」を使おう 🗺️
これに関連して、もう1つお伝えしたいのが地図アプリについてです。
VPNや香港SIM、ローミングを使えばGoogleのサービスが使えるようになるので、Googleマップも開けるようになります。ただ——中国国内でのGoogleマップの精度は非常に低いです。 変な場所が表示されることがよくあります。
そこで、中国で使う地図アプリの選択肢を挙げておきます。
中国の地図アプリ(いちばん使い勝手がいい)
- 🟢 高徳地図(Amap/高德地图) — 私が普段使っているのはこちら。見やすい気がします
- 🔵 百度地図(Baidu地图)
どちらも表示はすべて中国語になってしまいますが、非常にわかりやすく、細かいところまで地図上で確認できます。周辺の店舗情報や口コミ、ショッピングモールの中のフロアマップまで見られるなど、機能の充実度は中国のアプリが圧倒的です。使い勝手を求めるならこの2つのどちらかがおすすめです。
iPhoneユーザーなら標準の「マップ」でもOK 🍎
中国語のアプリに抵抗がある方へ。iPhoneに最初から入っている標準の「マップ」アプリは、中国でもかなり精度が高く使えます。
というのも、Appleマップは中国国内では高徳地図(Amap)の地図データを使っているためです。iPhoneを日本語で使っていれば表示も日本語のままなので、中国語が読めなくても目的地を探せます。
私の結論としては、こんな使い分けです。
| おすすめ度 | ひとこと | |
|---|---|---|
| 🟢 高徳地図/百度地図 | ⭐ 機能重視ならこちら | 店舗情報・モール内の地図まで見られる |
| 🍎 iPhone標準マップ | ⭐ 手軽さ重視ならこちら | 日本語のまま使える。中身は高徳地図のデータ |
| 🔴 Googleマップ | ✕ 中国では非推奨 | そもそも規制対象。精度も低い |
② 決済手段を渡航前に用意しておく 💳
2つ目は決済についてです。
中国はキャッシュレス社会なので、現金がほとんど使われません。 ですので、Alipay(支付宝) か WeChat Pay(微信支付)、このどちらかを使える状態にして渡航されるといいと思います。
日本のクレジットカードをAlipay/WeChat Payに紐付ければ、外国人でもそのまま使えます。 中国の電話番号も銀行口座も必要ありません。日本にいるうちに設定を済ませておきましょう。
💡 Alipayの登録から日本のクレジットカード紐付け、実際の支払いまでの手順は 【2026年最新】中国でAlipay(支付宝)を使う方法 — 登録から支払いまで完全ガイド で写真付きで解説しています。
ただし、現金も多少は持っておく
ここが大事なポイントなのですが、AlipayやWeChat Payが使えないお店・場面がたまにあります。
そうなると、現金で支払うしかありません。ですから、現金も多少は持っておくと安心です。
中国では現金を使う人はほとんどいませんが、「使えない」わけではなく「使わない」だけです。現金はまだまだ問題なく通用します。少し持っておくだけで、旅行中の安心感がまったく違います💰
③ 言葉 — 日本語も英語も基本的に通じない 🗣️
3つ目は言葉についてです。
中国では、日本語はもちろん、英語も基本的に伝わらないと思ってください。
ですので、あいさつ程度の基本的な中国語は多少覚えていかれるといいと思います。そして、どうしても困ったときのために翻訳アプリを入れておきましょう。
翻訳アプリは「通訳ツール」として使える
たとえばGoogle翻訳なら、日本語で「現金で支払えますか?」と話しかけると、それが翻訳されて中国語の音声で読み上げてくれます。つまり、通訳ツールとしてそのまま使えるわけです。
お店の人にスマホを向けて話してもらえば、逆方向の翻訳もできます。これがあるだけで、旅行中のストレスがかなり減ります。
⚠️ 注意:Google翻訳を使う場合も、中国のネット規制をかいくぐる必要があります。 ①でお伝えした香港SIM・国際ローミング・eSIM・VPNのいずれかを用意していないと、Google翻訳は使えません。ここは本当に見落としがちなので気をつけてください。
もちろんGoogle翻訳以外の翻訳アプリでも構いません。世の中にはたくさんありますので、ご自身が使いやすいものを使ってください。
④ トイレ事情 — トイレットペーパーは流せない 🚻
4つ目はお手洗いの事情についてです。
中国のトイレでは、基本的にトイレットペーパーを流すことができません。

では、みなさんどうしているかというと——トイレの中に小さいバケツやゴミ箱のようなものが置いてありますので、そこに使い終わったトイレットペーパーを入れるという形になっています。
もちろん流せる場所もたまにありますが、ほとんどの場所では流せないとお考えください。
ポケットティッシュは必須アイテム 🧻
さらに言うと、そもそもトイレットペーパーが置いていないところもあります。
ですので、ポケットティッシュは必須です。 必ずいくつか持っていかれると、非常に便利かと思います。これは中国旅行の持ち物リストで、私がいちばん強調したいアイテムかもしれません。
⑤ 飲食店・レストランの2つのルール 🍜
5つ目は飲食店についてです。日本と違うポイントが2つあります。

ルール1:ナプキンが有料の場合がある
レストランのテーブルに、箱に入ったナプキン(ティッシュ)が置いてあることが結構あります。これが有料の場合があります。
日本ではナプキンにお金を払うことはないと思いますが、中国には有料のお店があります。もちろん無料のお店もたくさんあります。ただ、有料のお店で何も考えずに使うと会計に加算されますので、頭の片隅に置いておくといいと思います。
ルール2:地域によっては食事の前に食器を洗う
そして、地域によっては、食事をする前に食器を洗う習慣がある場所があります。中国全土どこでもというわけではなく、そういう文化のある地域がある、という話です。
だいたい、テーブルの上に大きめのボール(器)が置いてあります。そういうお店では食器を洗います。
お湯で洗ったり、お茶で洗ったり、パターンはいろいろあります。私が住んでいる広東省だけの習慣かというとそうでもなく、他の省に旅行に行ったときにも出てきたことがあります。
もちろん洗わなくても構いませんが、洗った方が安心だと思います。日本にはない文化なので最初は戸惑いますが、「テーブルの上にボールが置いてあるお店=食器を洗うお店」と覚えておけば大丈夫です。
⑥ 電圧が違う — 日本100V/中国220V 🔌
最後6つ目は電圧についてです。
日本は100V、中国は220Vと、電圧が違います。

日本で販売されているほとんどの電化製品は100Vに対応するように作られています。それを中国の220Vで使ってしまうと、そもそも動かなかったり、壊れてしまったりします。
日本で売られている電化製品を中国に持っていって使いたい場合は、変圧器を購入されるといいと思います。Amazonなどで「変圧器」と検索すれば出てきます。
変圧器がいらない製品もある
ただし、電化製品によっては変圧機能が最初から付いているものもあります。たとえばパソコンの充電器や、iPhoneなどスマートフォンの充電器は、充電器自体に変圧機能が付いています。こういうものを持っていく場合、変圧器は必要ありません。
見分け方はとても簡単です👇
ドライヤーやヘアアイロン、電気シェーバーあたりは「100V専用」のことがあるので、出発前に必ず表記を確認しておきましょう。
まとめ:中国旅行前に知っておきたい6つのこと
最後にもう一度おさらいします。
- 🌐 ネットは規制されている — LINE・Google・Instagramは使えない。対策は香港SIM/国際ローミング/中国対応eSIM/VPNの4つ。どれか1つを用意する
- 📱 まず自分の契約プランの海外データ通信条件を確認 — ドコモMAX・ahamo・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、追加料金なしで海外で使えるプランがある
- 🗺️ 地図はGoogleマップ以外 — 機能重視なら高徳地図/百度地図、手軽さ重視ならiPhoneの標準マップ(中身は高徳地図のデータ・日本語表示)
- 💳 AlipayかWeChat Payを渡航前に設定 — 日本のクレカを紐付ければ外国人でも使える。ただし現金も少しは持つ
- 🗣️ 日本語も英語も通じない — あいさつ程度の中国語+翻訳アプリ。翻訳アプリもネット規制対策が前提
- 🚻 トイレットペーパーは流せない — ゴミ箱へ。ポケットティッシュは必携
- 🍜 ナプキンが有料の店もある/地域によっては食器を洗う — テーブルにボールがあれば食器を洗うお店
- 🔌 電圧は220V — 充電器の表記が「100-240V」なら変圧器不要。「100V」のみなら要変圧器
これらはあくまで私の個人的な意見ですので、今回ご紹介したもの以外にもあるかもしれません。「これも知っておいた方がいい」というものがありましたら、ぜひ教えてください😊
事前に知ってさえいれば、どれも大したことのないものばかりです。準備を整えて、ぜひ中国旅行を楽しんでください。
よい中国旅行を🇨🇳
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画像クレジット: Wikimedia Commons — SIMカード: Tony Webster (CC BY 2.0) / 中国の公衆トイレ: China public rest room (CC BY-SA 3.0) / レストランのテーブル: Pauloleong2002 (CC BY-SA 4.0) / 電源コンセント: Limsn Shusia Ysmarpoo (CC BY-SA 4.0)
