中国旅行でいちばん出番が多い乗り物は、間違いなく地下鉄です🚇
安い(初乗り2〜3元=約40〜60円)、速い、渋滞しない、そして主要な観光地はほぼ地下鉄で行ける。私は中国・深圳に住んでいますが、市内の移動はまず地下鉄を考えます。
とはいえ、初めて中国の地下鉄に乗るときは不安だと思います。券売機は中国語だし、改札の形も日本と違う。「そもそも切符はどうやって買うの?」というところで止まってしまいますよね。
実はいま、中国の地下鉄には3つの乗り方があります。
| 乗り方 | 難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 📱 Alipay(支付宝)のQRコード | かんたん | ⭐ いちばんおすすめ |
| 💳 Visa / Mastercard のタッチ決済 | かんたん | ⭐ 2026年から一気に普及 |
| 💵 券売機で切符を買う | ふつう | 上の2つが使えないときの保険 |
この記事では、私が実際に上海と深圳の地下鉄に乗った流れをもとに、この3パターンをぜんぶ解説します。読み終われば、中国のどの都市に行っても改札で立ち止まらずに済むはずです😊
中国の地下鉄はまず「荷物検査」から

乗り方の前に、中国の地下鉄あるあるを1つ。
中国の地下鉄では、改札に行く前に必ず荷物検査があります。上海でも深圳でも、駅に入るとまずX線検査機が置いてあって、カバンをベルトに載せて通します。
これは中国全土の地下鉄で共通のルールです。日本にはない習慣なので最初は驚きますが、慣れれば10秒で終わります。ペットボトルの飲み物を持っていると、係員に「ひと口飲んでみて」と言われることもあります。
💡 荷物検査 → 改札 → ホーム、という順番です。混雑時は検査に列ができるので、時間に余裕を持って駅に入りましょう⏰
【方法①】Alipay(支付宝)のQRコードで乗る — いちばんおすすめ
まずは私がいちばんおすすめする方法から。Alipayの中で地下鉄用のQRコードを発行して、改札にかざすだけです。
切符を買う必要がなく、料金は降りるときに自動計算されて日本のクレジットカードに請求されます。券売機の前で悩む時間がゼロになるので、旅行者にとってはこれが最適解だと思います。
前提:Alipayに日本のクレジットカードを紐付けておく
この方法を使うには、大前提として Alipay(支付宝)に日本のクレジットカードを登録して、支払いができる状態になっている必要があります。
現在は外国人でも、日本のクレジットカードを登録するだけでAlipay決済が使えるようになっています。まだの方は先にそちらを済ませてから読み進めてください。
💡 Alipayの登録・カード紐付けの手順は、【2026年最新】中国でAlipay(支付宝)を使う方法 で写真付きで詳しく解説しています。
QRコードを発行する手順
Alipayを開いてから、実際に改札を通るまでの流れです。
一度この設定をしてしまえば、次からは「出行」→「地铁」を開くだけでQRコードが出てきます。
改札でQRコードをかざす

改札には 「二维码扫描 / QR CODE」 と書かれた読み取り部分があります。ここにスマホの画面をかざすだけです。
私が深圳で乗ったときは 3元(約60円) の請求でした。安いですね。
💡 QRコードは数秒ごとに自動更新されます。 スクリーンショットを撮って保存しておく必要はありません(というより、スクショでは通れません)。改札の前で画面を開けば、そのつど新しいコードが表示されます。
⚠️ 注意:すべての都市で使えるわけではない
ここは正直にお伝えしておきます。
Alipayの地下鉄QRコードは、外国人だと使えない都市があります。
中国人(=中国の身分証を登録している人)は全都市で使えるのですが、私たち外国人はパスポートでAlipayに登録しているため、パスポート登録のアカウントだと対応していない都市があるようです。
私が実際に乗って問題なく使えたのは、上海・広州・深圳・重慶の4都市です。この4つは確認済みなので安心して使ってください。
それ以外の都市に行かれる方は、もしQRコードで乗れなかったら券売機で切符を買う、と切り替えれば大丈夫です。方法③で解説します。
【方法②】Visa / Mastercard のタッチ決済で乗る — 2026年の新常識💳
ここからが、この1〜2年でいちばん大きく変わったポイントです。
以前は「中国の地下鉄に乗るならAlipay一択」でしたが、いまは日本で使っているクレジットカードを改札にタッチするだけで乗れる都市が増えました。アプリの設定すら要りません。

対応している都市とカードブランド
主要都市の対応状況は次のとおりです。
| 都市 | 開始時期 | 状況 |
|---|---|---|
| 🇨🇳 北京 | 2024年9月 | 27路線490駅の全改札で対応。2025年6月には世界で初めて国際5大ブランドすべてに対応 |
| 🇨🇳 上海 | 2025年6月 | 21路線517駅、全線で対応 |
| 🇨🇳 成都 | 2025年7月 | 全線・全改札で対応。2026年6月には Diners・Discover も追加 |
| 🇨🇳 広州 | 2025年10月 | 全線で対応 |
| 🇨🇳 深圳 | 2026年6月 | 17路線432駅、全線で対応。200以上の国・地域発行のカードに対応 |
対応ブランドは Visa・Mastercard・American Express・JCB・銀聯(UnionPay) の5つ。日本人が持っているカードなら、まず一通りカバーされています。
📈 対応都市は現在も増え続けています。 2024年9月に北京で始まってから2年足らずで主要5都市に広がりました。上の表にない都市でも、改札機に 「Tap to Ride」 の表示やVISA/Mastercardのロゴが貼ってあれば使えます。まず改札機を見てみるのが確実です👀
なお香港(MTR)もVisa・Mastercardのタッチ乗車に対応しています。
さらに、Apple Pay や Google Pay に登録したカードでもタッチできます。スマホをかざすだけでOKということですね。
使い方はいたってシンプル
💡 20元くらい引かれた! でも大丈夫、あとで戻ってきます
ここが今回いちばんお伝えしたいポイントです。
タッチ決済で改札を入ると、カードの利用明細に 十数元〜20元程度の見慣れない請求が立つことがあります。上海では 15元 で処理されているという報告が多いですね。
「え、地下鉄って2〜3元じゃないの? ぼったくられた?」と焦ると思うのですが、これは請求ではありません。
これは 「与信確保(プリオーソリゼーション/仮売上)」 と呼ばれる仕組みです。
つまり、最終的に支払うのは実際の運賃だけです。カード会社の処理タイミングによっては、明細上で仮売上が消えるまで数日かかることもありますが、二重に取られることはありません。
⚠️ ただしカードの利用可能残高(与信枠)が足りないと、そもそも改札を通れません。デビットカードやプリペイドカードを使う方は、残高に余裕を持たせておいてください。
タッチ決済を使うときの注意点
実際に使ううえで、知っておくと安心なポイントをまとめます。
- 🔁 入場と出場は必ず同じカードで — 別のカードで出ようとすると通れません
- 👤 1枚につき1人 — 家族の分をまとめてタッチすることはできません。人数分のカード、または別途切符が必要です
- 🚪 出場のタッチを忘れると最大運賃を請求されることがあります。降りるときも必ずタッチしましょう
- ❌ タッチが反応しないこともあります — 「対応しているはずなのにエラーになった」という声は北京でも報告されています。そのときは慌てず、AlipayのQRコードか券売機に切り替えれば大丈夫です
【方法③】券売機で切符を買う — 現金でも電子決済でもOK
スマホもカードも使えない、あるいは「やっぱり切符が安心」という方には、昔ながらの券売機があります。

駅の中に 「售票」「自动售票」(Tickets / Automatic Ticketing) と書かれた券売機が並んでいます。ここで切符を買います。
使える紙幣・硬貨は機械に書いてある
券売機には、使える紙幣と硬貨の種類が明記されています。私が上海で見たときは次のとおりでした。
- 💵 紙幣:5元・10元・20元・50元
- 🪙 硬貨:5角・1元
100元札のような高額紙幣は使えないことが多いので、中国に着いたら小額紙幣を用意しておくと安心です。
券売機は電子決済にも対応している
深圳の券売機を見て「便利だな」と思ったのが、現金だけでなく電子決済でも切符が買えるようになっていた点です。
画面の該当ボタンを押せば、WeChat Pay(微信支付)やAlipayで支払えます。つまり券売機は、現金派にも電子決済派にも対応した万能の保険ということですね。
⚠️ 切符での入場と出場は「やり方が違う」

ここ、知らないと出口で必ず戸惑うポイントです。上海で私も引っかかりました。
入るときはタッチ、出るときは投入。 これだけ覚えておけば、改札の前で固まらずに済みます😊
結局どれを使えばいい?
3つの方法を整理すると、こうなります。
| Alipay QR | クレカのタッチ決済 | 券売機の切符 | |
|---|---|---|---|
| 事前準備 | Alipayにカード登録が必要 | 不要 | 不要 |
| 使える都市 | 上海・広州・深圳・重慶は確認済み | 北京・上海・成都・広州・深圳 | 全都市 |
| 複数人 | 1アカウント1人 | 1枚1人 | まとめて買える |
| 出場方法 | QRをかざす | 同じカードをタッチ | 投入口に入れる |
私のおすすめは、Alipayのアカウントを準備しておいたうえで、タッチ決済も試してみるという組み合わせです。
Alipayは中国旅行中のあらゆる場面(レストラン、コンビニ、タクシー配車)で使うので、どのみち設定しておく価値があります。そのうえで、対応都市ならタッチ決済のほうが手数がさらに少ないので快適です。
そしてどちらもダメだったときの保険が券売機。この3段構えなら、中国のどの都市でも詰みません👍
まとめ
中国の地下鉄の乗り方をおさらいします。
- 🧳 駅に入ったらまず荷物検査 — 中国全土共通のルール。時間に余裕を持って
- 📱 Alipay QRがいちばん手軽 — 「出行」→現在地を確認→「地铁」→開通でQRコード発行
- ✅ 上海・広州・深圳・重慶では外国人でもQR乗車OK(確認済み)。使えない都市もあるので過信しない
- 💳 北京・上海・成都・広州・深圳はクレカのタッチ決済に対応 — Visa/Mastercard/AMEX/JCB、Apple Payも可。対応都市は増加中
- 💰 タッチ決済で15〜20元引かれても慌てない — 与信確保(仮売上)なので、出場後に実際の運賃だけの請求に置き換わる
- 🎫 券売機は現金も電子決済もOK — 切符は入るときタッチ、出るとき投入
初乗り2〜3元で街のどこへでも行ける中国の地下鉄は、旅行者にとって本当に強い味方です。この記事を片手に、ぜひ気軽に乗ってみてください。
よい中国旅行を🇨🇳
関連動画
この記事の内容は、YouTubeチャンネル「よんじーの中国ライフ」でも動画で詳しく解説しています。
▶ 【旅行者向け】中国の地下鉄に乗る方法徹底解説!〜深セン編〜
上海の地下鉄については、こちらの動画で解説しています。
▶ 上海地下鉄の乗り方を徹底解説!現金OK/アリペイのQRコードで乗車も可能!
あわせて読みたい
地下鉄に乗るにはAlipayの設定が前提になります。中国での移動・決済まわりは、以下の記事とあわせて読むと準備が万全になります。
- 【2026年最新】中国でAlipay(支付宝)を使う方法 — 登録から支払いまで完全ガイド — 地下鉄QR乗車の大前提となる、Alipayの登録とクレジットカード紐付けの手順がわかります
- 【2026年最新】中国でDiDi(滴滴出行)を使う方法 — 地下鉄が通っていない場所や荷物が多いときに使える、タクシー配車アプリの使い方を解説しています
- 【2026年最新】Trip.comで中国高鉄チケットを購入する方法 — 都市間の長距離移動は高速鉄道が便利。予約から乗車までの流れがわかります
- 【2026年最新】中国旅行にビザは不要!30日ビザなし渡航の条件とデジタル入国カード申請方法 — そもそもの渡航準備。ビザなし渡航の条件と入国カードの申請方法をまとめています
- 【2026年最新】中国のシェア自転車の乗り方 — Alipayでスキャンして解錠・返却まで完全ガイド — AlipayでQRをスキャンするだけで乗れます。乗れるのは青い哈啰单车だけという注意点も解説しています
- 【2026年最新】中国の無人タクシー(ロボタクシー)に乗ってみた — 深圳では運転席に誰も座っていないタクシーが公道を走っています。呼び方・料金・乗り方を実際に乗車して解説しています
- 【2026年最新】中国でWeChat Pay(微信支付)を使う方法 — Alipayが使えないときの第2の決済手段。登録から実際の支払いまでの手順をまとめています
画像クレジット: Wikimedia Commons — カバー(重慶軌道交通6号線): 珠城铁路迷 (CC BY 4.0) / 上海火車站の地下鉄ホーム: SCJiang (CC BY-SA 4.0) / 自動券売機: Windmemories (CC BY-SA 4.0) / 上海虹橋駅の改札: Kmchang28 (CC BY-SA 4.0) / QRコード読み取り機: Shwangtianyuan (CC BY-SA 4.0) / タッチ決済: Painjet (CC BY-SA 4.0)

