「中国旅行に行くんですけど、どのアプリを入れておけばいいですか?」
私は中国・深圳に住んでいますが、これは本当によく聞かれる質問です。そして、いちばん答えるのが難しい質問でもあります。中国では、日本でいつも使っているアプリの多くがそのままでは使えないからです😅
Googleマップは役に立たない、LINEはつながらない、食べログに中国のお店は載っていない。代わりに何を入れればいいのかを知らないまま出発すると、現地で「支払いができない」「道がわからない」「メニューが読めない」の三重苦になります。
この記事では、中国旅行の前に日本で入れておくべきアプリを10個に絞ってご紹介します。それぞれ「必須度」を付けたので、渡航前のチェックリストとして使ってください📱

🚨 大前提 — アプリは「日本にいるうちに」入れる
最初にいちばん大事なことをお伝えします。アプリのインストールと初期設定は、必ず日本で済ませてください。
理由は3つあります。
| 理由 | 何が起きるか |
|---|---|
| 🤖 Androidは中国でGoogle Playが開けない | 現地に着いてからでは、アプリをダウンロードすること自体ができない |
| 📩 登録にSMS認証が必要 | 日本の電話番号あてに届く認証コードを受け取る必要がある。日本にいるうちなら確実 |
| 💳 カード登録でつまずくことがある | カードが弾かれたときに、日本にいればカード会社に電話して解決できる |
iPhoneは中国でもApp Storeが使えますが、空港に着いた瞬間は通信手段が整っていないことも多いです。「出発の1週間前までに全部入れて、一度ログインまで済ませておく」のがいちばん安全です👍
① Alipay(支付宝)— 支払いのすべて【必須度 ★★★】

用途:お店での支払い、地下鉄、タクシー、シェア自転車、翻訳まで
中国旅行で入れるアプリを1つだけ選べと言われたら、迷わずこれです。
中国はキャッシュレス決済が当たり前の国で、屋台や小さな商店でもQRコード決済が基本です。現在は外国人でも、日本の電話番号でアカウントを作り、日本のクレジットカード(Visa / Mastercard など)を登録するだけでAlipayが使えます。中国の銀行口座は要りません。
さらにAlipayのすごいところは、アプリの中にたくさんの「ミニアプリ」が入っていることです。地下鉄の乗車コード、タクシー配車(DiDi)、シェア自転車、レストランのQR注文、翻訳まで、Alipay一つで済んでしまいます。
💡 登録からカード紐付けまでの手順は 中国でAlipay(支付宝)を使う方法、Alipayの中で使える便利機能は Alipayミニアプリ完全活用 — 旅行者が入れておくべき機能10選 にまとめています。
② WeChat(微信)— 連絡とWeChat Payの予備【必須度 ★★★】
用途:中国人とのやり取り、WeChat Payでの支払い、ミニプログラム
中国の「LINE」にあたるメッセージアプリです。中国ではLINEがつながらないので、現地で知り合った人やホテル、ツアーガイドとの連絡はWeChatが基本になります。
そしてもう一つの役割が、WeChat Pay(微信支付)という2つ目の決済手段です。Alipayが何かの理由で使えなかったときの予備として、ぜひ準備しておいてください。お店の支払い画面では、ほぼ必ず「微信支付」と「支付宝」が並んでいます。
ただし、WeChatはAlipayより登録のハードルが高めです。アカウント作成の途中で、すでにWeChatを使っている人にQRコードを読み取ってもらう「友人認証」を求められることがあります。家族や友人に既存ユーザーがいれば、日本にいるうちに頼んでおくとスムーズです。
💡 登録・実名認証・クレカ登録の流れは 中国でWeChat Pay(微信支付)を使う方法 で詳しく解説しています。
③ 高德地図(Amap Global)— Googleマップの代わり【必須度 ★★★】
用途:地図、徒歩ナビ、地下鉄・バスの乗換案内
中国ではGoogleマップがまともに使えません。通信がブロックされているうえ、VPNでつないでも地図と現在地の位置がズレてしまうからです。
代わりに使うのが、中国の定番地図アプリ高德地図(Amap)です。日本のApp Storeから英語版の「Amap Global」がダウンロードでき、ログインなしでも地下鉄・バス・徒歩のルート検索ができます。特に地下鉄の乗換案内は、「何番出口から出ればいいか」まで表示されるので本当に助かります🚇
💡 iPhoneの方は、標準のApple マップも中国ではそのまま使えます(中国国内では高德地図のデータで動いているため)。ダウンロードの手順や、中国語画面が出たときのボタン対照表は 中国の地図アプリ「高德地図(Amap)」の使い方 をどうぞ。
④ Trip.com — ホテル・高鉄・航空券の予約【必須度 ★★★】

用途:ホテル予約、高速鉄道(高鉄)のチケット、国内線の航空券
Trip.comは中国の大手旅行会社「携程(Ctrip)」の国際版です。日本語で使えて、日本のクレジットカードで払えるので、中国旅行の予約はほぼこれ一本で完結します。
特に大事なのがホテル選びです。中国には外国人が泊まれないホテルが存在します。Trip.comのような外国人向けの予約サイトは、基本的に外国人が泊まれるホテルを掲載しているので、ここで予約しておけば「着いたのに泊まれない」という事態を避けられます🏨
高鉄のチケットも、Trip.comで予約しておけば当日はパスポートを改札にかざすだけで乗車できます。
💡 高鉄チケットの取り方は Trip.comで中国高鉄チケットを購入する方法、ホテル選びとチェックインの流れは 中国のホテルは外国人でも泊まれる? にまとめています。
⑤ 移民局12367 — デジタル入国カードの申請【必須度 ★★☆】
用途:入国カードのオンライン事前申請
中国の国家移民管理局の公式アプリです。2025年11月から、入国カードをオンラインで事前に申請できるようになりました。事前に済ませておけば、機内や空港で紙のカードに手書きする手間がなくなります✈️
申請はアプリのほか、WeChat・Alipayのミニプログラム(「移民局12367」で検索)や公式サイトからもできます。アプリを入れなくても申請はできるので必須度は★2つにしましたが、入国前に一度申請画面を開いておくと安心です。
💡 申請手順とビザなし渡航の条件は 中国旅行にビザは不要!30日ビザなし渡航の条件とデジタル入国カード申請方法、空港での入国審査の流れは 中国の入国審査の流れ完全ガイド で解説しています。
⑥ 翻訳アプリ(iPhone標準の翻訳 or Google翻訳)— 圏外用の保険【必須度 ★★☆】
用途:メニュー・看板の翻訳、店員さんとの会話
中国ではGoogle翻訳がそのままでは開けません。とはいえ、実はAlipayの中に翻訳機能が入っているので、ネットがつながる場面ではAlipayで十分です。
そのうえで入れておきたいのがオフラインでも動く翻訳アプリです。
- 📱 iPhoneの方:標準の「翻訳」アプリに、日本語と中国語のオフライン用データをダウンロードしておく
- 🤖 Androidの方:Google翻訳に中国語(簡体字)のオフライン辞書をダウンロードしておく
どちらも日本にいるうちにダウンロードしておかないと、現地では落とせません。ここは忘れがちなので要注意です⚠️
💡 Alipay翻訳の使い方や、百度翻訳・有道翻訳官との使い分けは 中国で使える翻訳アプリ比較 で詳しく解説しています。
⑦ 大衆点評(大众点评)— お店探しの本命【必須度 ★★☆】

用途:レストラン探し、口コミ・点数の確認
中国版の「食べログ」です。Googleマップにも食べログにも中国のお店の情報はほとんど載っていないので、中国で「おいしい店」を探すならこのアプリ一択です🥢
iPhoneならApp Storeで「大众点评」と検索すれば出てきます。Androidの方は、WeChatのミニプログラムから使うのが現実的です。お店を探すだけならアカウント登録は不要で、点数(5点満点で4.0以上が安心ライン)と「人均(1人あたりの予算)」を見るだけで、中国語が読めなくても店を選べます。
💡 点数の見方や人気ランキング「必吃榜」の使い方は 大衆点評(大众点评)の使い方 にまとめています。
⑧ 小紅書(小红书 / RED)— 旅の情報収集【必須度 ★☆☆】
用途:観光スポット・カフェ・グルメのリアルな情報収集
中国版の「Instagram」のようなアプリで、中国の若い人たちは旅行先やお店を探すときにまずこれを開きます。写真付きの投稿が大量にあるので、中国語が読めなくても雰囲気がつかめるのが強みです📸
「行きたい街の名前+カフェ」「観光地の名前」などで検索すると、ガイドブックに載っていないスポットがたくさん出てきます。旅行前の計画づくりに使うと、旅の解像度がぐっと上がります。
ただし、使い込むにはアカウント登録が必要になる場面が多く、画面もほぼ中国語です。「余裕があれば入れておくと楽しい」くらいの位置づけで十分です。
⑨ VPNアプリ — LINEやGoogleを使いたいなら【必須度 ★★☆】
用途:LINE・Instagram・Google・YouTubeなどの利用
中国ではLINE・Instagram・Google・YouTubeなどが規制でつながりません。日本の家族とLINEで連絡したい、Gmailを見たいという方は、対策が必要です。
方法は大きく2つあります。
- 📶 日本キャリアの国際ローミング/旅行者向けeSIMを使う:中国の規制を受けない回線なので、多くの場合そのままLINEやGoogleが使えます
- 🛡️ VPNアプリを入れる:ホテルやカフェのWi-Fiにつないだときも規制を回避したいなら、VPNを保険として用意しておきます
VPNを選ぶときは、知名度ではなく「中国での利用実績があるか」で選んでください。そしてVPNアプリも必ず日本で契約・インストール・接続テストまで済ませておくことが大事です。中国に着いてからでは、VPNアプリのダウンロードページ自体が開けないことがあります。
💡 回線の選び方は 中国のSIM・eSIM・国際ローミング徹底比較、VPNの考え方は 中国でLINE・Instagram・Googleを使う方法 — VPN設定完全ガイド で解説しています。
⑩ 中国鉄路12306 — 鉄道の公式アプリ【必須度 ★☆☆】
用途:高鉄・在来線のチケット購入(中国の鉄道公式)
中国の鉄道の公式チケットアプリです。パスポートでアカウントを登録でき、支払いはAlipayやWeChat Payでできます。旅行会社を通さない公式アプリなので、Trip.comのような予約手数料がかからないのがメリットです🚄
ただ、画面の多くは中国語で、登録時の本人確認でつまずくこともあります。初めての中国旅行ならTrip.comで十分です。何度も中国に来ていて、高鉄によく乗る方が「次のステップ」として入れるアプリだと思ってください。
🙅 入れなくていいアプリ — 実は「Alipayの中」で済む

「DiDiのアプリも入れたほうがいいですか?」と聞かれることも多いのですが、旅行者なら専用アプリは要りません。以下はすべて、Alipayの中のミニアプリで使えます。
| やりたいこと | 専用アプリ | 旅行者のおすすめ |
|---|---|---|
| 🚕 タクシーを呼ぶ | DiDi(滴滴出行) | Alipayで「DIDI」と検索 |
| 🚇 地下鉄・バスに乗る | 各都市のメトロアプリ | Alipayの「出行」で乗車コード |
| 🚲 シェア自転車 | 哈啰など | Alipayのスキャンで青い自転車を読む |
| 🍜 レストランで注文 | — | テーブルのQRをAlipayでスキャン |
| 🔋 モバイルバッテリーを借りる | — | スタンドのQRをAlipayでスキャン |
専用アプリは、中国の電話番号や身分証での認証を求められて外国人は途中で止まってしまうことがあります。Alipay経由なら、すでに登録した情報がそのまま使えるので、かえってスムーズです。
💡 それぞれの手順は DiDiの使い方・地下鉄の乗り方・シェア自転車の乗り方・レストランのQR注文 で解説しています。
📋 出発前チェックリスト
この表をスクリーンショットしておけば、準備の抜け漏れを防げます📸
| # | アプリ | 必須度 | 日本でやっておくこと |
|---|---|---|---|
| ① | Alipay(支付宝) | ★★★ | 登録+クレジットカード紐付け |
| ② | WeChat(微信) | ★★★ | 登録+WeChat Payの有効化(友人認証が必要な場合あり) |
| ③ | Amap Global(高德地図) | ★★★ | インストール+言語設定 |
| ④ | Trip.com | ★★★ | ホテル・高鉄の予約 |
| ⑤ | 移民局12367 | ★★☆ | デジタル入国カードの事前申請 |
| ⑥ | 翻訳アプリ | ★★☆ | オフライン用の中国語データをダウンロード |
| ⑦ | 大衆点評 | ★★☆ | インストール(iPhone) |
| ⑧ | 小紅書 | ★☆☆ | 余裕があれば |
| ⑨ | VPNアプリ | ★★☆ | 契約+接続テスト(ローミング/eSIMなら不要な場合も) |
| ⑩ | 中国鉄路12306 | ★☆☆ | 上級者向け。初回はTrip.comでOK |
❓ よくある質問
Q. 中国の電話番号がなくてもアプリは使えますか?📞 A. この記事で紹介したアプリは、日本の電話番号のまま登録できるものを中心に選んでいます。ただし中国のサービスの中には中国の番号が必要なものもあるので、その場合はAlipay経由で使えないかを試してみてください。
Q. アプリの表示を日本語にできますか?🈶 A. Alipay・WeChat・Trip.comは日本語や英語で使えます。高德地図は英語版(Amap Global)があります。一方、大衆点評・小紅書・12306はほぼ中国語です。ただ漢字なので、日本人ならかなり推測できます。
Q. スマホの容量が心配です📦 A. 本当に最低限にするなら、Alipay・WeChat・Amap Global・Trip.comの4つだけでも旅行は成立します。タクシーや地下鉄はAlipayの中で済むので、アプリの数は意外と少なくて大丈夫です。
Q. 日本のアプリで中国でも使えるものはありますか?📱 A. iPhoneのApple マップや翻訳アプリは中国でも動きます。LINE・Instagram・Google系のアプリは、ローミング/eSIMやVPNなどの対策をしないと使えません。
✅ まとめ
中国旅行で入れておくべきアプリのポイントをおさらいします。
- 💳 Alipayが最優先 — 支払いも地下鉄もタクシーも、これ一つでほぼ完結
- 💬 WeChatは連絡手段+決済の予備 — 友人認証があるので早めに登録
- 🗺️ 地図はGoogleではなく高德地図(Amap Global) — 地下鉄の出口番号まで出る
- 🏨 予約はTrip.com — 外国人が泊まれるホテル選びと高鉄のチケットが日本語で完結
- 📴 翻訳アプリはオフライン用データを日本で落としておく
- 🙅 DiDi・シェア自転車・地下鉄の専用アプリは不要 — Alipayの中で済む
- 🇯🇵 すべて日本にいるうちにインストール&ログインまで済ませる
逆に言えば、この準備さえ済ませておけば、中国旅行の「困った」の大半は解決します。ぜひ出発前にこの記事のチェックリストを使って準備してみてください。よい中国旅行を🇨🇳
あわせて読みたい
この記事で紹介したアプリは、それぞれ個別の記事で使い方を詳しく解説しています。まずはこの3本から読むのがおすすめです。
- 【2026年最新】中国でAlipay(支付宝)を使う方法 — 登録から支払いまで完全ガイド — 最優先アプリのAlipayを、登録からクレジットカード紐付けまで写真付きで解説しています
- 【2026年最新】Alipay(支付宝)ミニアプリ完全活用 — 旅行者が入れておくべき機能10選 — 専用アプリを入れずにAlipayの中で済ませる方法がわかります
- 【2026年最新】中国旅行の前に絶対に知っておきたい6つのこと — ネット規制・決済・トイレ・電圧まで、アプリ以外の準備もまとめて確認できます
この記事の内容は2026年9月時点の情報です。各アプリの仕様や外国人向けの対応状況は頻繁に変わるため、最新の情報は各アプリでご確認ください。
画像クレジット: Wikimedia Commons — 深圳・福田の街並み: Shihu7 (CC BY-SA 4.0) / 決済対応表示: Shwangtianyuan (CC BY-SA 4.0) / 深圳北駅: Percival Kestreltail (CC BY-SA 4.0) / 深圳の飲食店街: MACAHWM Bewizo Hom (CC0) / 地下鉄のQR改札: Painjet (CC BY-SA 4.0)